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VSLのバイオリンのGrace Notesを使ってみる [音色]

 ガーシュイン作曲、ピアノ協奏曲 ヘ調(Concerto in F)の第3楽章の284小節からは、1stバイオリンに半音のgliss.の指定があります。Vienna InstrumentsのSolo Stringsには、"GRACE NOTES"というアーティキュレーションがあり、今回これを使ってみようと思いました。
GraceN.jpg

 Appassionata Strings Iの方には、残念ながら"GRACE NOTES"がないので、"staccati"と"perf-trill_leg"を組み合わせて、soloと重ねました。

 1stバイオリン以外はこんな感じ。

 ピアノを入れて全部合わせ

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VSLのバイオリンのsul Gを使ってみる [音色]

 ガーシュイン作曲、ピアノ協奏曲 ヘ調(Concerto in F)の第3楽章の208小節からは、1st/2ndバイオリンにsul Gの指定があります。Vienna InstrumentsのAppassionata Strings IのExtended Libraryには、"on the G string"というアーティキュレーションがあり、今回これを使ってみようと思いました。

<"VI-20_perf-legato_sul-G"を使った演奏>
これは残念ながら、最後のところの高音が収録されていないため、発音されずに旋律が途切れてしまいます。

<"VI-20_perf-leg_Vib-strong"を使った演奏>
これなら旋律が途切れずに演奏できますが、音色に違いがあります。

<"VI-20_perf-legato_sfz"を使った演奏>
レガートは不自然になりますが、最後のところはハマった感じがします。

<"VI-20_perf-legato_sul-G"を使い、最後のところを"VI-20_perf-legato_sfz"を使った演奏>
sul-Gで音がでないところをsfzにして、Slot XF(クロスフェード)で滑らかにsul-Gにもどす。


これを採用。バイオリンソロにはsul-Gがないので、"perf-legato_sul"(Legato on the same string)を使用。バイオリン以外はsul-Gのような指定はないので、普通にperf-leg_Vib-strongなどを使用して、
<バイオリン+ヴィオラ+チェロ>

<木管+ホルン+コントラバス>

<ピアノを入れた全楽器>

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Synchron Steinway D のSoftペダルの音 [音色]

 Synchron Steinway DではSoft Pedalが使えるようになっており、MIDI CC 66でOn/Offできます。本物のSteinway D-274 グランドピアノを使ってサンプリングされているので、本物同様、キラキラ感が抑えられた柔らかい音がでます。プロのピアニストはこれをうまく使っているようですね。

Soft Pedal Off

Soft Pedal On

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Steinwayの音色についての考察 [音色]

 Logic Xの音色ライブラリには、SteinwayとYamahaがあり、その味付けがどうなっているか確認してみました。
 Logic Xで音色ライブラリを表示するには、「表示」メニューから「ライブラリを表示」を選びます。
ソフトウェア音源プラグインを「プラグインなし」にすると、デフォルトのライブラリが表示されます。
library.jpg
サウンドから「Piano」「Steinway Grand Piano」または「Yamaha Grand Piano」を選んで、「Channel EQ」を確認します。
library2.jpg

Yamahaのイコライザ(EQ)は何も変えていませんでした。
EQ-Yamaha2.jpg

Steinwayのイコライザ(EQ)は特に5kHz〜10kHz付近を中心に、高音域のゲインを上げています。これがキラキラした感じに聞こえるのでしょう。
EQ-Steinway2.jpg


ちなみに、Syncrhon Steinway Dはもっと豊かな音色がでます。

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Synchron Yamaha CFX の音色について [音色]

 実は結構以前からYouTubeに公開されていた動画"Concert Grand Comparison"では、Synchron Stage Viennaで3台のピアノ、Bösendorfer Imperial 290, Steinway D-274, Yamaha CFX を生演奏して比較しています。音色の違いが分かりやすく、面白いです。私の印象は、Yamaha CFXは繊細で、Steinwayと比べるときらびやかさがない、Bösendorferと比べると低音が物足りない、と感じました。
 VSLの紹介動画"Synchron Yamaha CFX Introduction"で聞くと、Yamaha CFXでも結構いろいろな音色が出せているようなので、設定方法の工夫を試してみる余地がありあそうです。
 また、最近、Steinway社から自動演奏システム"SPIRIO"が発売されました。(参考:東洋経済の記事)
VSLでは、既に"VIENNA IMPERIAL"として"Bösendorfer Imperial 290-755"に独自のサンプリングシステムCEUSを使って録音したサンプリング音源がありますので、近い将来、VSLからSteinwayの音源も発売されるのではないでしょうか。

(追記)予想通り、VSLからSteinwayの音源が発売されました。2018年12月8日のBlogをご覧ください。
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「春の祭典」のドラの音 [音色]

 ストラヴィンスキー作曲、「春の祭典」から終曲「生贄の踊り」にはタムタム(ドラ)をトライアングルのばち(ビーター)で表面をこするという奏法(colla bacch. di Triang.)が指定されています。
VSLのHorizon Opus1ではTamtamの音色のなかに、正にこのための音色"sacre" rubというのがあります。(現在販売中のVienna Instrumentsでは"rub, Sacre stick"に相当すると思われます。)

これをそのまま使うとちょっと残響が足りなく感じましたので、単純な"rub"という音色を最後に付け加えます。

他の楽器と合わせると、チリチリッという音が埋もれてしまいましたので、Kontakt4のTamtamにはいっている、チリッという1発の音を連打した音

これを加えて次のような音にしました。

この音はMusic Trackで公開している「生贄の踊り」の始めから47秒あたりに出てきます。

LASSをVIと組み合わせてみる [音色]

 LASSの音は、はっきりとした厚み感を出すため、音程がはずれ気味の音が収録されています。
それぞれの音と重ね合わせを聞いてみましょう。
1. LASS-FC(First Chair = Solo)の音

2. LASS-ensembleA(4 players)の音 (かなり調子っぱずれに聞こえます)

3. Vienna Instruments Solo Stringsの音 (1よりお上手?)

4. Vienna Instruments Appassionata Stringsの音(少しモジュレーションをかけています)

5. 上記3+4の音(ボリュームを少し下げています)

6. 上記1+2+3+4の音(5より更にボリュームを少し下げています)


という訳で、今までは5でやっていましたが、わずかな差ではありますが6の方が厚み感があり、まろやかな響きがしていると思います。
これを使ってチャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 第1楽章の冒頭を更新しました。2008年5月28日のBlogで聞いてください。

倍音が気持ちいい [音色]

 マスカーニ作曲、歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」から間奏曲を打ち込んでいる時に気付いたのですが、13小節目の1stと2ndのヴァイオリンが鳴ると、丁度オーボエがはいる音が倍音として聞こえました。これがなかなか気持ちいいです。
Cava13.jpg

 また、短前打音のところは、VI Solo Strings Iの"grace-2_fa"のアーティキュレーションを使うと自然な感じになります。
全楽器を合わせたものは1月3日のBlogで聞いてください。

 余談ですが、1月5日にはこのBlogの1日の総閲覧数が1,096と初めて千を超えました。ありがとうございます。
(よく見たら、その前の12月26日に1日の総閲覧数が1,051と初めて千を超えていました。)

EWQL Symphonic Choirs を本格的に使ってみる [音色]

  EWQLのSymphonic Choirs、および拡張音源、"Voices of the Apocalypse"(VOTA)を、以前紹介した、ブルックナーのアヴェ・マリアに使ってみました。
最初に作ったKONTAKT4のChoirに重ねて、1パートづつ作っていき、オーディオデータにして重ねる段階で音量バランス調整しました。2010年3月14日のBlogで比較して聴いてみてください。

EWQL Symphonic Choirs の拡張音源を試聴する [音色]

  2009年3月1日のBlogで紹介したEWQLのSymphonic Choirsの拡張音源、"Voices of the Apocalypse"(マニュアルなどでは"VOTA"と略している)も購入したので、試してみました。なお、VOTAはSopranoとAltoに分かれておらず、"Women"または"Men"を選択することになります。
Sopranosの最大音量による演奏

VOTA(Women)の最大音量による演奏

だいぶ太い音になったように感じます。