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バセットホルンの音 [オーケストレーション]

 昨日のBlogで書いた、モーツァルトのレクイエムで使われている管楽器は、 バセットホルン、ファゴット、トランペット、トロンボーンだけです。バセットホルンはホルンの一種ではなくクラリネット属で、低音のくすんだ、しかし奥深い響きを持つといわれています。
 Vienna Instrumentsでは、DVD Instrumentsの"Special Woodwinds" または"Special Edition PLUS EXTENDED LIBRARY"にこの"Basset Horn"が収録されています。これを使って打ち込みました。合唱がはいると分からなくなってしまいますので、バセットホルンとファゴットだけの音を聴いてください。なお、このバセットホルン2とファゴット2がそのまま混声4部合唱と同じ音程を吹いています。

 全楽器合わせたものは12月29日のBlogで聞いてください。
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10小節目のにごり [オーケストレーション]

 チャイコフスキー作曲 「胡桃割り人形」組曲から「葦笛の踊り」の10小節目に関して、10月14日のBlogにアヨアン・イゴカーさんからのコメントで「フルートの音が少し濁ってしまっています」とのご指摘がありました。この部分の考察です。
 まず、第1フルートが旋律になっています。後半の音はGー,E,C#,G,Eです。

 第2、第3フルートは和音を付けます。後半の音は第2がEー,C#,G,E,C#で第3がC#ー,G,E,C#,Gです。

 これに、第1、第2バイオリンがオクターブずらしでA-Aのオクターブ跳躍が重なります。

 実はこのバイオリンが、フルートのG,C#,Eの和音にぶつかる音なので、濁って聞こえてしまいます。

 バイオリンがG-Gのオクターブ跳躍ならば濁らなくなります。

 しかし、A-Aの方がフルートの音が際立って聞こえ、G-Gの方が凡庸に聞こえると思うのですが、いかがでしょうか。
 このあと26小節までを追加しました。10月14日のBlogで聞いてください。
 
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サックスからクラリネットへの受け渡し [オーケストレーション]

 プロコフィエフ作曲、「ロメオとジュリエット」組曲第2番 第1曲「モンターギュ家とキャピレット家」の95小節目からは、テナーサックスが3小節だけ登場し、メロディーの前半を吹きます。これに引き続きメロディーの後半をクラリネットが吹きます。

 このままだと、なんとなく繋ぎがしっくりこないのですが、譜面ではクラリネットの出だし3音だけファゴットを重ねており、こうすることで、音色と音量がなめらかに繋がります。

 なお、テナーサックスはKontakt3の「Band」ライブラリの音を使っていますが、なかなかうまくできません。研究の余地ありです。
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対旋律のバランス [オーケストレーション]

 プロコフィエフ作曲、「ロメオとジュリエット」組曲第2番 第1曲「モンターギュ家とキャピレット家」の79小節目からは、9月26日のBlogで紹介した63小節目からとほぼ同じですが、トライアングルが小太鼓に代わり、バイオリンの対旋律が入ってきます。この対旋律の部分は、また弱音器付き(con sord.)でppの指示があるのですが、ただでさえ弱音器付きの音は小さいのに、ppにしたら聞こえなくなってしまいます。
 更に、2小節毎に8分音符のスラーと、それを細かくした16分音符のスラーなしの2つのパターンが繰り返されるのですが、その差もppでは分からなくなってしまいます。
 実際のオーケストラではどうしているか分かりませんが、弱音器付きの音色を少し大きめ(pくらい)に、弱音器なしの音をppくらいで足して、少し存在感を持たせてみました。

 これでも全楽器を合わせると、16分音符のところはよほど意識して聞いていないと分からなくなってしまいます。


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ハープもはいっています [オーケストレーション]

 プロコフィエフ作曲、「ロメオとジュリエット」組曲第2番 第1曲「モンターギュ家とキャピレット家」の48小節目からはハープがはいってきますが、ふつうに聴いていると聞こえません。
 メロディはトランペット(2本)とハープだけです。

 全楽器がはいると、特に後半は弦と小太鼓がfからffまでクレッシェンドしますので、ハープは聞こえなくなります。

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ピアノが消える [オーケストレーション]

 プロコフィエフ作曲、「ロメオとジュリエット」組曲第2番 第1曲「モンターギュ家とキャピレット家」の45小節目からはピアノがはいってきますが、ふつうに聴いていると聞こえません。
 チェロ、コントラバスのピッチカートとピアノだけだとピアノの音はよく聞こえます。

 金管(ホルン、トロンボーン、チューバ)とピアノだけでもかろうじてピアノの音は聞き取れます。(ヘッドホンで聞くとより聞き取り易いです)

 これにバイオリン、ヴィオラがはいって全部あわせると、ピアノの音はピッチカートを補強しているようになり、ピアノとして聞き取れなくなります。




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ピアノのアルペジョ [オーケストレーション]

 昨日のBlogを書いていて、ふとチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番第1楽章の20小節目からの、ピアノがアルペジョではいるところは、ハープのイメージではないかと思い、ハープに差し替えてみました。

音色的にはしっくりきますが、実際には音量で弦楽器に負けてしまうため、ピアノでなければ聞こえないのかもしれません。譜面通りのピアノによる演奏は5月28日のBlogで聞いてください。

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中間部のカンタービレ [オーケストレーション]

 サン・サーンス 歌劇 「サムソンとデリラ」から 「バッカナール」の中間部のcantabileの所は、いかにもサン・サーンスらしい、長く美しい旋律です。ハープが効果的に使われています。
 コードをつくるのは管楽器の一部(イングリッシュホルン、クラリネット、バスクラリネット、オーボエ、ホルン)です。

 これをハープが補強すると、だいぶイメージが変わります。

 この上に弦楽器(バイオリン、ヴィオラ、途中からチェロも)でメロディーが乗ります。

 これだけでも良いのですが、さらに次のような単純なリズムパターンがフルート、オーボエ、ホルン、トランペット、途中からピッコロもはいって、入れ替わり立ち替わり加わります。

このリズムパターンを加えることによって、全体との統一感と躍動感を持たせる素晴らしい効果を生みます。

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サン・サーンスのコル・レーニョ [オーケストレーション]

サン・サーンス 歌劇 「サムソンとデリラ」から 「バッカナール」の続きを打ち込んでいますが、157〜165小節にはコル・レーニョがでてきました。

全楽器が鳴っていると、やはり注意して聞いていないと気付かないところです。

弦楽器のサンプリング音源にはコル・レーニョ奏法が標準に近いくらいはいっていますが、そんなに使わないと思っていました。しかし、以外と使われているということでしょうか。

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バックの弦楽合奏が美しい [オーケストレーション]

 グリーグ ピアノ協奏曲の第1楽章終盤の、3月30日のBlogで紹介したところの更に手前の151小節目からは、ピアノと弦楽合奏で「tranquillo e cantabile」の指示です。さらっと聞き流してしまうところですが、ピアノのバックで鳴っている弦楽合奏だけでもとても美しいです。

 この部分を含め147小節から打ち込みが完成しました。アヨアン・イゴカーさんご指摘の音が割れているところは、再度音量調整してみました。(アヨアン・イゴカーさん、音響機材のせいではないと思います)
3月25日のBlogで聞いてください。
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