ガーシュイン ピアノ協奏曲 第3楽章のカノン [音楽表現、解釈]
ガーシュイン ピアノ協奏曲 第3楽章の241小節目からは、一度聞いただけだとどうなっているのか分からない部分です。譜面を見てみると、4声のカノン風になっています。
第1声部:ホルン、2ndバイオリン
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第2声部:トロンボーン、チェロ
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第3声部:チューバ、コントラバス
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第4声部:トランペット、バイオリン、木管楽器
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これらを同時に開始すると、同じ調でほとんど同じ旋律になっていることが分かります。
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実際の曲では、8分音符2拍ずつずれて開始されます。
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更に、ティンパニが加わります。
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最終的にはこうなります。
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第1声部:ホルン、2ndバイオリン
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第2声部:トロンボーン、チェロ
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第3声部:チューバ、コントラバス
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第4声部:トランペット、バイオリン、木管楽器
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これらを同時に開始すると、同じ調でほとんど同じ旋律になっていることが分かります。
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実際の曲では、8分音符2拍ずつずれて開始されます。
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更に、ティンパニが加わります。
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最終的にはこうなります。
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タータタンの打ち込み [音楽表現、解釈]
MySoundの音友さんとちょっと議論になった、ベートーベン作曲、交響曲第7番第1楽章のタータタンの打ち込みについて、気になったので自分でも打ち込んでみました。
終盤の423〜426小節のリズムは、譜面通りならば次の図の上の列のように3:1:2の長さとなりますが、試行錯誤した結果、
1) 図の下の列のように2つ目の32分音符を少し後ろにずらして短めに鳴らし、
2) 1つめの音のアタックを強めにする
と、はずんだ感じがでてくるようです。
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いかがでしょうか。
終盤の423〜426小節のリズムは、譜面通りならば次の図の上の列のように3:1:2の長さとなりますが、試行錯誤した結果、
1) 図の下の列のように2つ目の32分音符を少し後ろにずらして短めに鳴らし、
2) 1つめの音のアタックを強めにする
と、はずんだ感じがでてくるようです。
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いかがでしょうか。
音を加えるのは良いか [音楽表現、解釈]
サン・サーンス 歌劇 「サムソンとデリラ」から 「バッカナール」の261小節からは、お手本としているユージン・オーマンディ指揮/フィラデルフィア管弦楽団の演奏(3月13日のBlog参照)をよく聴くと、楽譜にない音がはいっています。具体的には、カスタネットと同じリズムでトライアングルを加えています。
楽譜通りの演奏
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ユージン・オーマンディ風の演奏
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どちらが良いかは人により意見が分かれるかと思います。昔のある時期は、指揮者の解釈で結構自由に変更を加えていましたが、最近は楽譜に忠実に演奏するのが主流になっています。
今回はあえてユージン・オーマンディ風で打ち込んでみようと思います。
楽譜通りの演奏
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ユージン・オーマンディ風の演奏
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どちらが良いかは人により意見が分かれるかと思います。昔のある時期は、指揮者の解釈で結構自由に変更を加えていましたが、最近は楽譜に忠実に演奏するのが主流になっています。
今回はあえてユージン・オーマンディ風で打ち込んでみようと思います。
f pesante [音楽表現、解釈]
サン・サーンス 歌劇 「サムソンとデリラ」から 「バッカナール」の修正を続けていますが、気分転換に、f(フォルテ)でpezante(重々しく)の指示がある、最近毎日のように聞く曲をちょっと打ち込んでみようと思います。
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続きは7月20日のBlogで聞いてください。
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続きは7月20日のBlogで聞いてください。
カンタービレは大変 [音楽表現、解釈]
グリーグ ピアノ協奏曲の第1楽章終盤の、155小節目からはピアノに「cantabile」の指示があります。
右手で弾く旋律のみ強弱をつけただけだと、こんな感じです。
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これに、テンポのゆらぎを加えるとだいぶよい感じになります。
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まだこれでも「cantabile」とは言えないので、さらに左手の強弱、わずかなタイミングのずらしなど、細かな調整をして、譜面通りのホルンを加えて完成させます。
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このテンポのゆらぎと微妙なタイミングのずらしにかなり時間がかかり、大変ですが、面白い所でもあります。
なお、今まで打ち込んだ所については、ピアノのリバーブのかけかたを変更し、すっきりした音に修正しました。3月25日のBlogで聞いてください。最終的には今日の部分からここまでつなげる予定です。
右手で弾く旋律のみ強弱をつけただけだと、こんな感じです。
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これに、テンポのゆらぎを加えるとだいぶよい感じになります。
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まだこれでも「cantabile」とは言えないので、さらに左手の強弱、わずかなタイミングのずらしなど、細かな調整をして、譜面通りのホルンを加えて完成させます。
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このテンポのゆらぎと微妙なタイミングのずらしにかなり時間がかかり、大変ですが、面白い所でもあります。
なお、今まで打ち込んだ所については、ピアノのリバーブのかけかたを変更し、すっきりした音に修正しました。3月25日のBlogで聞いてください。最終的には今日の部分からここまでつなげる予定です。
グリーグ ピアノ協奏曲のカデンツァ(その1) [音楽表現、解釈]
昨日までのグリーグに引き続き、グリーグ作曲 ピアノ協奏曲第1楽章終盤の、ピアノソロ(カデンツァ)の部分を打ち込んでみています。そこで気付いたのですが、176小節のファミレシ・ファミレシ・ファミレシ・ファミレシ・・・というところの回数が、実際の演奏ではまちまちになっているようです。
楽譜通りだと、21回もくりかえすことになっています。
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これだと、ちょっとくどい感じがするのでしょう。私の手元にあるリヒテルの演奏は11回、ホルヘ・ボレットの演奏は14回くらいに聞こえます。皆さんは何回くらいがお好きでしょうか。
楽譜通りだと、21回もくりかえすことになっています。
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これだと、ちょっとくどい感じがするのでしょう。私の手元にあるリヒテルの演奏は11回、ホルヘ・ボレットの演奏は14回くらいに聞こえます。皆さんは何回くらいがお好きでしょうか。
落ちた首は何回ころがるか [音楽表現、解釈]
ベルリオーズ 幻想交響曲第4楽章の169小節のffでギロチンの一撃となったあと、弦のピッチカートで首がころがる描写があります。
普通の演奏を聞いていると、これは2回「ポン、ポン」と聞こえるのですが、実際には3回鳴らしています。
1回目は第1、第2バイオリン、
2回目は第1、第2バイオリン、ヴィオラ、チェロ
3回目はチェロ、コントラバス
が鳴らしており、1回目がその前のジャンにまぎれて聞こえにくくなっています。
果たしてベルリオーズはこの1回目をどの程度聞かせたかったのでしょうか?
イデー・フィクスの扱い [音楽表現、解釈]
ベルリオーズ 幻想交響曲第4楽章の164小節からのイデー・フィクス(固定観念、恋人の旋律)がデクレッシェンドで消えるとffでギロチンの一撃となります。
小林研一郎指揮、日本フィルハーモニー交響楽団の演奏では、デクレッシェンドの部分をクレッシェンドで演奏しています。こんな感じになります。
考えるに、イデー・フィクスが自分で聞こえるとすると、意識が遠のいてギロチンの一撃となり、処刑を他人が見ているとすると、ギロチンの刃が上がっていく緊張感をクレッシェンドで表しているのではないでしょうか。