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音程に関する考察-その1 [音程]

普通、ピアノは「平均律」で調律されている、と思われていますが、実際には正確に調律されたピアノは不快に響くということが経験的にもまた実験的にも知られているそうです。実際にピアノの調律状態を調べた結果によれば、高い音はより高く、低い音はより低く調律されています。これはピアノの倍音成分がその基本周波数よりもわずかにずれるためで、更にこれは弦の局所的な張力変化を考えることで説明できるようです。(参考文献:日本音響学会誌59巻3号(2003)p.154、60巻11号(2004)p.670)
参考文献のデータをみると、ピアノの7オクターブで約60セント(半音=100セント)ずらしているようなので、結構なずれです。
私の打ち込みでは、時にこのことを考慮しています。
次の例は、ピアノとホルンのピッチベンドを0のままで鳴らしたものです。


次の例は、ピッチベンド設定を2半音=8192としたとき、ピアノはそのままでホルンのピッチベンド設定を1152(約28セント)上げたものです。(4月8日修正:「半音」を「2半音」へ、「約14セント」を「約28セント」へ)


ごくわずかな差でわからないかも知れませんが、音程が合って明るく響くようになったと思います。


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Ts

 こんにちわ。
 へぇ。。。そうなんですかぁ・・・。
 初めて知りました。
 人間の耳って面白いですねぇ・・・。
by Ts (2007-04-02 06:12) 

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