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ピアノが消える [オーケストレーション]

 プロコフィエフ作曲、「ロメオとジュリエット」組曲第2番 第1曲「モンターギュ家とキャピレット家」の45小節目からはピアノがはいってきますが、ふつうに聴いていると聞こえません。
 チェロ、コントラバスのピッチカートとピアノだけだとピアノの音はよく聞こえます。

 金管(ホルン、トロンボーン、チューバ)とピアノだけでもかろうじてピアノの音は聞き取れます。(ヘッドホンで聞くとより聞き取り易いです)

 これにバイオリン、ヴィオラがはいって全部あわせると、ピアノの音はピッチカートを補強しているようになり、ピアノとして聞き取れなくなります。




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アヨアン・イゴカー

確かに、ピアノの音は聞こえなくなってしまいます。
では、なぜプロコフィエフはピアノを使ったのか。粋の精神からか。それともプロコフィエフには聞こえたのか。単に、管弦楽全体の音量を上げる為に、ピアノを入れたのか。はたまた、舞台の上にピアノの姿があるほうが美しいと、見た目で決めたのか。
これは、それこそ音楽探偵に調べて貰いたいところです。

管弦楽は特に音量が大きくなると、全ての楽器をしっかりと鳴らし、聞こえるように演奏するのは難しいです。どうしても、演説でも声の大きいのが目立ちます。各楽器の個性を生かして、音符を生かし、音楽を再創造するのが演奏家、そしてそれを纏めるのが指揮者だと思います。

にょしにいさんの試みておいでのことは、この指揮者の仕事ですね。

by アヨアン・イゴカー (2008-09-13 13:44) 

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