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対旋律のバランス [オーケストレーション]

 プロコフィエフ作曲、「ロメオとジュリエット」組曲第2番 第1曲「モンターギュ家とキャピレット家」の79小節目からは、9月26日のBlogで紹介した63小節目からとほぼ同じですが、トライアングルが小太鼓に代わり、バイオリンの対旋律が入ってきます。この対旋律の部分は、また弱音器付き(con sord.)でppの指示があるのですが、ただでさえ弱音器付きの音は小さいのに、ppにしたら聞こえなくなってしまいます。
 更に、2小節毎に8分音符のスラーと、それを細かくした16分音符のスラーなしの2つのパターンが繰り返されるのですが、その差もppでは分からなくなってしまいます。
 実際のオーケストラではどうしているか分かりませんが、弱音器付きの音色を少し大きめ(pくらい)に、弱音器なしの音をppくらいで足して、少し存在感を持たせてみました。

 これでも全楽器を合わせると、16分音符のところはよほど意識して聞いていないと分からなくなってしまいます。


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アヨアン・イゴカー

もし、プロコフィエフがこの旋律線に特別の愛着があり、指揮もしていれば強調するであろうと思われます。
そうでなければ、ホッチポッチのように、音のごった煮を楽しむのでしょう。明確に前面に出てくるだけが、音ではないという考えもありますから。
by アヨアン・イゴカー (2008-09-29 09:41) 

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