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鍵盤が弾けない人のためのソフト音源による打ち込み(その1) [打ち込み方法]

 昔から打ち込みをやっている方には、ソフト音源への移行をためらっていらっしゃる方も多いようなので、参考になるかどうか分かりませんが、私の音楽制作の方法を紹介します。

 まず、使用している機器ですが、全てソフト音源で作るのであれば、PC 1台だけでよいです。音源ソフトが増えてきたらハードディスクの容量が足りなくなりますので、外付けHDがあると安心です。
私の今の使用機器は、
 パソコン :
  アップル iMac 2.66GHz Intel Core2 Duo / メモリ4GB / 内蔵ハードディスク600GB
 外付けHD :
  アイオーデータ HDCN-U640 [USB 2.0/1.1対応 外付型ハードディスク 640GB]
です。
ひと昔前でしたら、デスクトップのハイスペック機の性能でしたが、今では標準のデスクトップ機の性能だと思います。メモリは多くのソフト音源では要求スペック2GB以上と書いてありますが、4GB以上あったほうがソフトが安定して動くようです。
 音楽制作のメインとなるのは、DAW(Digital Audio Workstation)ソフトで、昔のシーケンサーソフトにオーディオデータを扱う機能が追加されたものです。私の今の使用ソフトは
  アップル Logic Pro 7
です。これからちょっと試してみたい、という方には、廉価版のLogic Expressがよいです。後からアップグレードできますので。
 クラシック音楽を打ち込むには、Logicに付属の音源だけでは不十分なので、ソフト音源を別に買い足していきます。今でしたら、KONTAKT4があれば一般的に使う一通りの音が入っていますので、最初に用意するにはよいかと思います。
 これらを今、新規に購入するとすると、
  iMac 21.5インチ/3.06GHz Intel Core 2 Duo/4GBメモリ/1TBハードドライブ¥148,800(Apple Store)
  Logic Express 9 : ¥21,800(Apple Store)
  KONTAKT4 : 399$(NI Shop)
といったところで、合計21万円程度です。
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トレモロいろいろ [打ち込み方法]

 弦楽器のトレモロを、Vienna Instrumentsで打ち込む場合、いろいろな方法が考えられますが、
1. staccato
2. tremolo / tremolo_fA / tremolo_fA_auto
3. fast-rep_xxx (xxx=150/160/170/180/190)
4. perf-spiccato_fa
が使えると思います。1と2はStandard Library、3と4はExtended Libraryに収録されています。
2と3は実際に弾いたものなので自然ではありますが、速度が変化するようなところではピッタリ合わないこともあるので、1や4を適当に織り交ぜるのがよいかと思います。
 例として、ハイドン作曲、交響曲第60番「うかつ者」の第4楽章の37小節からを例に打ち込んでみました。
 バイオリンは4と2を組み合わせました。
tremoroVn.jpg

 ヴィオラは3、4、2を組み合わせました。
tremoloVla.jpg

 全ての楽器を合わせてこのようになりました。

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バイオリンのレガートとスタッカートの切り替え [打ち込み方法]

Vienna Instrumentでは、レガートとそれ以外の奏法は通常キースイッチでは切り替えられませんので、レガートとスタッカートが頻繁に切り替わる曲では打ち込みにくいです。
そこで、例えば"Articulation Combi" Matrixのトレモロの所をレガートに入れ替えます。
slotchange.jpg
これでキースイッチによってレガートに切り替えることができるようになります。
これを使った例として、Superman Marchの第1主題の部分で忙しく動くバイオリンとヴィオラのパートを打ち込んでみました。



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フルートの駆け上がり [打ち込み方法]

 トヨタの新型プリウスのCMで流れているあの曲の続きです。フルートなどの管楽器の駆け上がりの最後でアクセントがつく場合、アクセントの前を早めに終わらせるのが自然かと思い、次のように打ち込んでみました。
FL_runs.jpg

 全楽器を合わせるとこんな感じになりました。


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ホルンのレガート [打ち込み方法]

 最近、トヨタの新型プリウスのCMで流れているあの曲をちょっと試してみました。
 冒頭のホルンのレガートがそれっぽく聞こえる音を探したところ、VSL HORIZONのホルンアンサンブルのレガート「HO-4_perf-leg_f」が気に入りました。

全楽器を合わせるとこんな感じになりました。


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ピアノの駆け上がり、駆け下がり [打ち込み方法]

 ピアノの駆け上がり、駆け下がりは、打ち込みで機械的になりやすいところです。
 ベートーヴェン作曲 ロンド・ア・カプリッチョ op.129「失われた小銭への怒り」の中間部に出てくるところを例に示します。
 簡単なテンポ変化と単純なディミニュエンドだけだとこんな感じになります。

kozeni-runs0.jpg

 これに少しテンポ変化を加え、細かい音量変化やタイミングずらし、音の長さの変化などを付けるとこんな感じになりました。

kozeni-runs1.jpg
機械的な感じが薄れたかと思います。
 先週は風邪で寝込んでおり、あまり打ち込みができませんでしたが、とりあえず「失われた小銭への怒り」を最後まで打ち込んでみました。後半は特に修正の余地ありですが、2009年1月31日のBlogで聞いてみてください。
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アヨアン・イゴカーさんの作品を演奏 [打ち込み方法]

 このBlogで頻繁にコメントをいただいているアヨアン・イゴカーさんから、ご本人作曲の曲を私の打ち込みで生演奏に近いものにしてほしいというご依頼を12月8日にいただき、昨日まで取り組んでいました。詳しい背景と完成した演奏はアヨアン・イゴカーさんのBlogをご参照ください。
 最も苦労したのは、元々のイゴカーさんの演奏に合わせて映像がほぼできあがっており、テンポを変えないで欲しいという制約があったことです。元々の演奏(muzieに「『鶏』より『雄鶏の蹴爪の舞』再アップ 」のタイトルで公開されているもの)は楽譜形式の打ち込みをされているようでテンポが一定になっていました。ピアノ曲の場合、強弱とテンポで表情をだしますので、かなりの足かせ状態です。そこで、まず曲のイメージから適当にテンポをゆらし、要所要所で音の出だしのタイミングが元の演奏と一致するように平均速度を調整する、という方法をとりました。本来ですともっとテンポを大胆に変化させたい所ですが、そうすると元の速度とかけ離れてしまう部分がでてきますので、変化は控えめにしました。
 また、3拍子の曲でしたので、基本的に2拍目をわずかにずらしてワルツのノリをだすようにしました。
 強弱はこれも楽譜形式の打ち込みをされているせいか、なめらかな変化がついていなかったので、1音1音Velocityを調整し直しました。特に連打の部分はこまめに調整し、更に音ので出しをわずかにばらけさせるようにずらしました。
 イゴカーさんのイメージと違う所の修正指示を何回かいただき修正した結果、随分聞き易い演奏になったかと思います。 


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ハープのペダル記号 [打ち込み方法]

 今、少しずつ打ち込んでいる、Star Warsの楽譜には、ハープパートに見慣れない記号が書いてありました。
HpGliss1.jpg

 ハープを弾いている方には常識でしょうが、私は今回初めて見ました。調べたところ、ハープの左右にあるペダルに対応して、どのペダルをどの位置に設定するかがすぐに分かるような記号と分かりました。上の例では、左端の記号に合わせてペダルをセットすると、右側の楽譜のようなアルペジョが弾けるという訳です。
 更に、次に出てくるアルペジョは、先のペダル設定と変更のあるところ(次の例ではAb)のみを表示しています。
HpGliss2.jpg

とても合理的ですね。

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早い3連符の打ち込み [打ち込み方法]

 ここのところ、いくつかの曲をかじってみていますが、仕事が忙しくなり、なかなか作品の形になりません。
 最近、パチンコのCMで流れている曲で、早い3連符が特徴の曲がありますが、弦楽器の打ち込みでそれっぽい音をだすのは結構難しいです。
 VSL APPASSIONATA STRINGSのスタッカートを使えば、2007年8月5日のBlogで書いたように、マシンガンのようにはならないで済みます。ちょっと試しに打ち込んでみました。

 残念ながら著作権の関係で、全楽器合わせたものはここでは公開できません。
 完成報告は2008年12月28日のBlogをご覧ください。

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con sord.+gliss. [打ち込み方法]

 プロコフィエフ作曲、「ロメオとジュリエット」組曲第2番 第1曲「モンターギュ家とキャピレット家」の63小節目からは、ヴィオラの弱音器付き(con sord.)での1オクターブのグリッサンド(gliss.)がでてきます。
これを、私の手持ちの音源でどう鳴らすかが悩むところです。グリッサンドはピッチベンドで行う方法もありますが、ソフト音源では1オクターブ上げるのは音が不自然になってしまうのでやりたくありません。そこで、半音ずつ音を上げてなめらかに繋げてなんとかならないかを考えます。
 まず、Appassionata Stringsの弱音器付きアーティキュレーションは、「Appassionata Strings II」に収録されており、持っていません。この「II」のライブラリは一通りの弱音器付きアーティキュレーションが収録されていますが、そう頻繁に使うことはないので、すぐには購入しなくてもよいかと考えています。
 次にVSL Opus1のENS_sordinoを考えました。これをなめらかにつなぐにはmu_susしかありません。鳴らしてみるとこんな感じです。(ppなので、パソコンの音量を上げて聞いてください)

 これはグリッサンド部分の音がほとんど鳴りません。
 EWQLSOの18V_Sordも試してみました。

 こちらはグリッサンド部分の音が鳴り過ぎ、不自然な感じがします。
 しょうがないので、弱音器付きの音をあきらめ、通常の弱音器付き無しの音を弱音で鳴らすことを考えました。N響の演奏会でも弱音器付き無しで演奏していたように見えたので、これもありかと思います。
Appassionata Stringsで普通にlegatoで鳴らすとこんな感じです。

 少し機械的な感じが残ってしまいます。
 Appassionata StringsのExtendedライブラリにはいっている、grace-runsというのは、オクターブまでは駆け上がらないので中途半端になります。

 結局、最後の2つ、legatoとgrace-runsを重ねて鳴らすことにしました。

 63〜70小節を、フルートとクラリネットを除いて合わせるとこんな感じです。

これでも本物の演奏にはほど遠いでしょうが、雰囲気はでているかと思います。
 更にメロディを奏でるフルートと、効果音のクラリネットを入れます。

 あらら、苦労したヴィオラがほとんど聞こえなくなってしまいました。チャンチャン。

(2011年9月25日 追記)
 弱音器付き弦楽器の専用音源、LASS-LSを使ってみました。さすがに無理せずにそれらしい音がでます。

他の楽器にも埋もれない程度にすることもできました。

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