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音を加えるのは良いか [音楽表現、解釈]

 サン・サーンス 歌劇 「サムソンとデリラ」から 「バッカナール」の261小節からは、お手本としているユージン・オーマンディ指揮/フィラデルフィア管弦楽団の演奏(3月13日のBlog参照)をよく聴くと、楽譜にない音がはいっています。具体的には、カスタネットと同じリズムでトライアングルを加えています。
 楽譜通りの演奏

 ユージン・オーマンディ風の演奏

 どちらが良いかは人により意見が分かれるかと思います。昔のある時期は、指揮者の解釈で結構自由に変更を加えていましたが、最近は楽譜に忠実に演奏するのが主流になっています。
今回はあえてユージン・オーマンディ風で打ち込んでみようと思います。

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アヨアン・イゴカー

 私は基本的には作曲家が書いたものに、演奏家が付け加えることには賛成できません。それでも、作品がより美しくなったり、味わいが深くなったりするのであれば、拒みません。創造的な演奏家は、しばしば作品の領域を拡大します。
 演劇の場合も同様です。余計な台詞を勝手に付け加えられては・・・と思います。野田秀樹がシェークスピアを演出する時に、大幅に設定を変えたりして演出したものをテレビで見ましたが、あれは見事でした。『お気に召すまま』だったかと思いますが。あの時は、演出家によって芝居もこれだけ面白く変わるものかと、感動しました。そして、演出家としての野田秀樹の実力を知りました。野田秀樹が劇作家であるから可能なことなのかもしれません。
 音楽ではどうでしょうか。同様のことが言えると思います。リストやブゾーニが編曲したクラシックのピアノ版は、一つの別の作品と呼べるでしょう。
 今回のユージン・オーマンディーのトライアングルは、正直申し上げて、大勢に影響の無いものです。黙っていれば誰も気付かないでしょう。翻って言うと、必ずしも成功しているようには思えません。思い切った楽器の変更、追加、は作曲家が聞いたら怒るかもしれませんが、興味深いです。
by アヨアン・イゴカー (2008-07-13 21:45) 

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