SSブログ

名曲探偵アマデウスの『交響曲第9番「新世界から」』の回の感想 [テレビ番組]

 8月1日にNHK BSで放送された、「名曲探偵アマデウス」のドボルザーク作曲『交響曲第9番「新世界から」』の回の感想です。
 予告(事件ファイル#13)に「ドボルザークの故郷チェコへの強い郷愁がこめられていた」と書いてあったので、第2楽章中心なのは想像できましたが、内容的には私にとってはあまり目新しいことはなく、もう少し深堀りして欲しかったです。

(ポイント1)第2楽章の第1主題は多くの民族音楽で使われるヨナ(4・7)抜き音階であるため、郷愁を誘う。
(ポイント2)第2楽章の第1主題のメロディ後半のppが「帰れない切なさ」を表現している。(ドボルザークはラフマニノフなんかと違って、別に帰れなかったわけではないです。)
(ポイント3)第2楽章の旋律の途中休符に フェルマータをつけているのが珍しく、休符の所に思いが込められていると考えられる。
(ポイント4)第1楽章の第2主題は、長・短・短・長のリズムはチェコなどのスラブ民族舞曲によくみられるものであり、かつ黒人霊歌「Swing low Sweet Chariot」にも似た旋律である。異文化の融合といえる。
(ポイント5)第4楽章は、各楽章の主題が総出演しており、うまく融合されている。
1月24日のBlogで紹介したあたりの解説。
(ポイント6)第4楽章のただ1回鳴らされるシンバルは字幕で解説。その他ちびちびと字幕で解説。

演奏は第4楽章全曲。渡邊一正指揮、N響によるオリジナル収録。

 物語は、外資に吸収された緑茶メーカー社員が、外国人社員とうまくいかないと悩んできたが、この曲を聞いて異文化とふれあうことで新世界が開けると気づく、といったものです。
 交響曲や協奏曲をテーマにすると、多くの場合最終楽章で前の主題が使われたり、盛り上がるように出来ているので、今回と同じような話の展開になってしまうと考えられます。
オチは、完成した「コーヒー・緑茶ブレンド 新世界から」が送られてきたが、所長も助手も敬遠して飲みたがらない、というものでした。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0