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ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」から第18変奏 [中盤]

 ラフマニノフ作曲、「パガニーニの主題による狂詩曲」から第18変奏を打ち込みました。
 この第18変奏は「パガニーニの主題による狂詩曲」の中で特に有名で、単独で演奏されることも多いです。
 この変奏が、パガニーニの主題の反行形(音列を上下を鏡に映したように反転させる)としたものであることは有名ですが、逆に第18変奏の主題を反転させたらどうなるかをやってみました。Logicでは、ノートを選んでおき、「MIDIトランスフォーム > ピッチを逆方向」とすることで、簡単に反行音形になります。

まずは第18変奏の主題
Ver18-normal.jpg

前の演奏を、音高だけ反転
Ver18-inverse.jpg

これから、冒頭の5音のみが完全な反転であり、その後は不完全というか、創作された旋律になっていると言えるでしょう。

 では、主旋律に隠れて聞こえにくいパートを聞いてみましょう。
管楽器+ハープ+コントラバス(ピアノとバイオリン・ヴィオラ・チェロを除いたもの)です。
(2020/5/1、修正)

 次は全パートを合わせたものです。弦楽器パートはほとんど同じ旋律を弾いているため、打ち込みでは音の厚みが出にくかったので、VSL+LASS+IntimateStringsと3種の音源を重ねてみました。
(2019/11/16、11/23、細部修正)
(2019/11/30、2020/5/1、ピッチ微修正)
ピアノ以外全部

ピアノを含め全部

 曲の最後にピアノソロになる直前の部分では、元のパガニーニの主題を反転させない音形が含まれています。よく出来ていますね。
Ver18-piano.jpg





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アヨアン・イゴカー

パート別の録音は、非常に参考になり面白いです。
作曲家は、主旋律が決まっている場合には、後から肉付けをし、気に入った進行やリズムなどが思い浮かんだ場合には、後から旋律を乗せてゆくことになると思います。
その構成してゆく興奮が伝わってきます。
by アヨアン・イゴカー (2019-11-11 13:07) 

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